2008年6月22日日曜日
芥川賞全集第五巻から
芥川賞全集第五巻から、松本清張 「或る「小倉日記」伝」、吉行淳之介 「驟雨」、近藤啓太郎 「海人船」、開高健 「裸の王様」、安岡章太郎 「悪い仲間」、「陰気な楽しみ」、庄野潤三 「プールサイド小景」、小島信夫 「アメリカンスクール」を読んだ。 といっても一気に読んだわけでなく、散発的な読み方だが。 これらは昭和27年から、32年にかけての受賞作である。 この期間には、他に五味康祐 「喪神」、遠藤周作 「白い人」、菊村到 「硫黄島」もあるがなぜか数ページをパラパラとめくっただけで、今回はパス。 「プールサイド小景」は作者と題名からは信じられない物語が淡々と描かれており、「アメリカンスクール」は時代の背景を考えなければ時代錯誤の喜劇とも取られる登場人物と光景があった。 「驟雨」は戦後の光景と作者の健康状態が題名につながっているのか、あたりまえだがこの時代の作者は大正生まれが主で、石原慎太郎、開高健、大江健三郎から昭和生まれが中心になってくるが、そういう時代で、戦後生まれには理解できない経験を有している人たちの作品といえる。
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