奥明日香

奥明日香
最新のウォーキング

2009年12月23日水曜日

「赤朽葉家の伝説」を読んだ

「赤朽葉家の伝説」を読んだ。 桜庭一樹の初期の作品で、2007年上期の直木賞候補になった作品だ。 直木賞は、2007年下期に、「私の男」で獲っているが、私の感想は、「赤朽葉家の伝説」の方が面白いと思った。「私の男」は好き嫌いがあるとおもうが、私には嫌いなテーマだ。「赤朽葉家の伝説」は、語り口からか、作品・舞台を鳥瞰するような印象で一気に読んでしまった。 ガブリエル・ガルシス・マルケスの「百年の孤独」と同様な大河小説の形をとっているそうな。 「百年の孤独」は飲んだことがある、琥珀色の焼酎だが、小説の方も一度手にしてみたいと思う。「赤朽葉家の伝説」の前に、同じ作家の、「推定少女」も読んだが、同じ作家の作品とは思えないものだった。 この作品の続きに、「製鉄天使」が作られているが、図書館の待ち行列もあり、手にするのは来年になるかと思う。舞台の山陰地方には行ったことがないが、一度訪ねてみたい地域だ。出来れば瀬戸内海から山を越えて。

2009年12月17日木曜日

桜庭一樹を読んだ。

桜庭一樹を読んだ。 読んだのは、「私の男」。 名前から女性作家だということを知ったのは最近のこと。そして気になるタイトル、「私の男」を手にした。 読みやすい語り口で、ぐいぐいと引きずり込まれて一気に読んでしまった。 ストーリー展開は、最新の状況から、原点へさかのぼる展開で進んでいくが、時間軸に沿った展開だったら、同じストーリになったかどうか。 読み終わって、「私の男」の原点はわかったが、これからの展開は何もわからないまま。


平行して、「カラマーゾフの兄弟」を読んでいるが、現代訳のせいか、登場人物の饒舌と登場人物の多さからストーリの構図がまだ見えてこない。 Vol3の解説で、訳者の物語の構図の解説が乗っていたが、物語が始まって、まだ数日ということから、訳者も物語の展開がわかりにくいということを承知の上ということか。 残すは、Vol.4と5. どう展開するか。

2009年12月11日金曜日

本を読み続ける


歩くこと、本を読むことを続けている。 最近一ヶ月で読んだ本、「魔王」、「11分間」、「ゼロの焦点」、「自伝的日本海軍自伝記」、「1/2の騎士」、「水の時計」、「漆黒の王子」、それから「カラマーゾフの兄弟」を読んでいる。 他に手にしたものの読了しなかったものもある。図書館イは9冊の予約が入っており、しばらくは手当たりしだいという状況が続くと思う。 「鷺と雪」、「きのうの神さま」、「新参者」、「ヘヴン」、「それでも、日本人は「戦争」を選んだ」、「初恋ソムリエ」、「神去なあなあ日常」、「水着のヴィーナス」など。選択の基準は、新聞書評他で、良い本があればと思っているのが、日本近代史でそのとっかかりが、「それでも、日本人は「戦争」を選んだ」、きっかけはラジオ深夜便で著者を知ったこと、それから「自伝的日本海軍自伝記」を手にして、日本近代史も面白そうと思っていること、というか今の日本の状況は明治以降の官僚により今の構造が出来上がったと思えるから。 村上春樹も年内に再度、読み直せればと思っている。

2009年12月9日水曜日

奈良で半日


奈良で半日の機会を得た。 平成の大修理を終えたばかりの唐招提寺を目指した。
唐招提寺2000年4月以来の西ノ京に降り立ち、狭い路を唐招提寺に向かう。大修理の前後の違いはわからないが、鴟尾や屋根瓦、木組み等は新しいものに変わったはずだ。初冬の氷雨にぬれる金堂、講堂、礼堂、舎利殿や、紅葉、イチョウ、苔の色が、静かな調和のなかにある。今回は、鑑真和上の像を祭る御影堂や、御廟にも行った。御廟の前の苔にイチョウ。帰りに、薬師寺にも立ち寄ったが、カラフルな境内に修学旅行の生徒が目立った。西の京駅前の、茶店で「たぬきそば」を頼んだら、関東地方の「きつねそば」が出てきた。かえりは、バスで春日大社まで行き、国立博物館、県立美術館、興福寺国宝館を回り、上野で大渋滞の中見た、阿修羅像をゆっくり見て、半日の奈良を楽しんだ。