2008年3月18日火曜日
箕作り弥平商伝記を読んだ
熊谷達也氏の、「箕作り弥平商伝記」を読んだ。熊谷達也氏は最近、新聞を賑わせたが、「はぐれ鷹」、「邂逅の森」に次ぐ三作目である。読み終わるまで、「箕」の何たるかを知らなかったので、その分、一気に読んでしまった。読み終わってから、「箕」を調べ、時代の背景と併せ、物語の構図が理解できたように思う。 時代は、大正時代、関東大震災前後、場所は秋田と関東の「箕作り」を取り巻く物語。「箕作り」業のおかれた状況への言及は弥平の無知ということであまりなく、時代の歪を淡々と記述したのか。最終章は伝記とするにはあっけない終わり方で、この続きを予定してのことかどうかだが、最近の熊谷氏の起こした事が続きの執筆への影響は少なくないのではと思うが。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿