辻原登 「村の名前」 他を読んだ。 「村の名前」は芥川賞を取った作品で、もう一つの「犬にかけて」は受賞作の前の作品だ。 「村の名前」は、中国の桃源郷を思わせる村での出来事を、暑さと、雑然とした異郷での油っこい食事と、異国の言葉・雑音の中で描いたもの。 筋は畳表の商談だが登場する人物は役柄不明なつかみ所のない人物ばかり。 1990時点での中国の奥地のイメージを描いたものか。 現在の中国は四川大地震で観光旅行どころではないが、いずれ訪れてみたい処である。 それも北京、上海等の都会ではなく、「村の名前」に登場するような奥地の桃源郷へ。
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