2008年5月30日金曜日
辻原登 短編集を読んだ。
辻原登 短編集、「枯葉の中の青い炎」と「夢からの手紙」を読んだ。「枯葉の中の青い炎」には「ちょいと歪んだ私のブローチ」、「水いらず」、「日付のある物語」、「ザーサイの甕」、ほか二編。「夢からの手紙」には、時代物六篇。最初に読んだ「翔べ麒麟」からの期待値に対して肩透かしを食らった感じだ。 二つの短編集に登場する人物との距離感が印象を希薄にしているのではと思う。 久しぶりに、古井由吉の「杳子」を読んで見たいと思う。
2008年5月28日水曜日
辻原登 「村の名前」 他を読んだ。
辻原登 「村の名前」 他を読んだ。 「村の名前」は芥川賞を取った作品で、もう一つの「犬にかけて」は受賞作の前の作品だ。 「村の名前」は、中国の桃源郷を思わせる村での出来事を、暑さと、雑然とした異郷での油っこい食事と、異国の言葉・雑音の中で描いたもの。 筋は畳表の商談だが登場する人物は役柄不明なつかみ所のない人物ばかり。 1990時点での中国の奥地のイメージを描いたものか。 現在の中国は四川大地震で観光旅行どころではないが、いずれ訪れてみたい処である。 それも北京、上海等の都会ではなく、「村の名前」に登場するような奥地の桃源郷へ。
2008年5月27日火曜日
吉田修一 「初恋温泉」を読んだ。
2008年5月23日金曜日
辻原登 「発熱」を読んだ。
辻原登 「発熱」を読んだ。 「発熱」が解かれるのは、最終局面で、庄内の三瀬での光景。 それまでの物語は荒削りな大道具と、なぜか説明不足と思える、右近、左近、綾、龍 他の登場人物。 「翔べ、麒麟」、「花はさくらぎ」 と、辻原登氏の作品を続けて読んだが、いずれも一気に読了してしまう内容である。 次は何を読もうか、楽しみである。
2008年5月20日火曜日
2008年5月10日土曜日
吉田修一 「パーク・ライフ」を読んだ。
吉田修一 「パーク・ライフ」を読んだ。 きっかけはラジオ深夜便で、著者のインタビューの中で、「パーク・ライフ」の一節が紹介され、これが芥川賞を取ったということを聞いたこと。 地下鉄での出会いと日比谷公園での再開から写真展で、彼女がつぶやく、「よし 決めた」というせりふまでの心象が、特に大きなストーリがあるわけでもなく綴られている。 久しぶりに芥川賞受賞作を読んだが、読後感から昔読んだ古井由吉の「杳子」をもう一度読み直したいと思った。
2008年5月9日金曜日
辻原登 「花はさくら木」を読んだ。
辻原登 「花はさくら木」を読んだ。 時は十八世紀、ところは京。 田沼意次と、後の後桜町天皇(智子)を軸に、やはり歴史の行間を青井三保、菊姫を配し、背景のように蕪村らを配して、物語を作る。 先の、「翔べ麒麟」に似た面白さを持つ読み物だ。 昔、習った歴史では田沼意次は改革を行ったが、一方で賄賂等により失脚した悪役としてのイメージがあったが、「花はさくら木」では、「ひとは武士」として描いており、このへんが大きなモチーフか。 歴史というのは記録されたものがベースになるが、どのような状況で記録されたものかで見方が大きく変わるものであることをこの物語は示している。 辻原登が芥川賞作家というのは一面の事実であるように。
映画 「相棒」を観た。
映画 「相棒」を観た。 TVの連続ドラマで欠かさず見ていたので、劇場版は楽しみにしていた。 主要な登場人物はTVと同じで、TVと同じ背景が使われており、違和感のない映画である。 すじは劇場版に大きく作られており「相棒」ファンは一見の映画。 劇場版では脇役だが、本仮屋ユイカがでており、相変わらずの輝きを放っている。 本仮屋ユイカの最初は、スイングガールズでトランペットの脇役のときから輝いていた印象が強いのでこれからが楽しみな女優の一人だ。 いい作品に恵まれることを期待したい。
2008年5月6日火曜日
武蔵野を歩く
第十三回東京スリーデイマーチに参加し武蔵野を歩いた。小金井公園を拠点に吉祥寺から国立の間の、緑と水の豊かなコース、武蔵野を楽しんだ。三つのコースに一万二千人を越える参加者が思い思いのペース、普通の散歩ではなくウォーキングのペースで歩く。背に参加者の出身地とメッセージを記入したゼッケンをつけてあるく。北は釧路南は沖縄、ウォーキング大会三回目だが、常連のゼッケンも多く確認できる。今回は、南房総で同宿の方にも再会できた。天気は初日は雨で、受付に30分以上費やしたが、二日半は曇りのウォーキング天気。季節は初夏の緑のきれいな時期で、井の頭公園、野川、深大寺、玉川上水沿いのコースは一万人を越えるウォーカーにとっては人気のコース。来年も多分参加すると思う。
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