暮れに原田康子さんの「挽歌」を読んだ。 きっかけは、原田康子さんの訃報に接したこと。「挽歌」を知ったのは、昔、武田泰淳の「森と湖のまつり」を読んだころに、同じ北海道の釧路近辺を舞台にした作品として、一度読んでみたいと思っていたことが背景にある。1950年代という時代背景からか、当時ベストセラーになり、何度も映画化TV化された作品であるが、兵頭玲子の、「ムッシュはコキュ・・・」というせりふや、立ち居振る舞いを含めて、共感できる状況があまりなかったのかな、個人的には桂木婦人の章があったら別の見方も出来たのかなと、それとも還暦二年を経て、確実に年取ったのかな。
もう一度、「森と湖のまつり」を読みたくなった。
0 件のコメント:
コメントを投稿