「カラマーゾフの兄弟 V4」、「森と湖のまつり」、「フィッシュストーリー」、「陽気なギャングが地球を回す」、「秘密」を読んだ。「カラマーゾフの兄弟」は残すところ、Vol5だけだが、図書館の予約済み冊数が、10冊のために新たな予約が出来ない。「森と湖のまつり」は、「挽歌」を読んで、久しぶりに読みたくなったもの。 最初に読んだのは、10代か、10代を過ぎてそれほど離れていないころ。覚えていることは登場人物のうっすらとした印象と、塘路湖の祭りだけだったが、改めて読み直して、新しい印象を得た。登場人物は、姓名を与えられているのは、佐伯雪子、風森一太郎、みつ、のみで、姓のみが、池博士、山城、名前だけが、鶴子、屋号だけが、福島屋、ノトロ館のおやじという。鶴子、みつは、魅力的なピリカメノコとして描かれているが、シャモの主人公、佐伯雪子は若いというだけで、どんなに魅力的かということは描かれていない。中で、「挽歌」の一シーンが借景されているところを発見。一寸、にんまり。作者の武田泰淳は、百合子さんという魅力的な奥さんがいることで知られているが、鶴子は百合子さんがもでるなのかな、そして池博士は作者自身かなと思う。 武田泰淳がこの本を書いた背景について、「『森と湖のまつり』をめぐって/(武田泰淳とビッキらアイヌの人たち)」を読んでみたいと思うが、図書館の予約リスト10冊が、新たな予約を受け付けてくれない。
そこで、家にある、伊坂幸太郎、「フィッシュストーリ」、「陽気なギャングが地球を回す」、東野東吾「秘密」を読んだ。
伊坂幸太郎の二冊は、読み心地の良い伊坂ワールドの二冊だ。「秘密」も一気に読んだが、読後感はあまり居心地の良いものとはいえない。昔、北村薫の「スキップ」を読んだときは、残酷な物語と思ったが、「秘密」は哀しい物語と思ったし、同じ状況には陥りたくないと思った。
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