村上春樹の「遠い太鼓」も読んでいた。 「遠い太鼓」は小説ではなく旅の記録・記憶といったもので、主に、地中海周辺での滞在を通した文章で、小説ではないので、家族の姿も描かれている。 一般の旅行記と大きく異なるのが、滞在型の目線を日常生活の延長線上においている点。 ギリシャは行ったことが無いが、ローマの町並みの雰囲気は共感できるものが多い。作者は地中海だけでなく、他の国での長期滞在経験も豊富なのでこの分野の作品も楽しみだ。 同時期に読んだ、「日出でる国の工場」も面白く読んだが、これらの体験が小説の多くの場面に生かされていることを知ることも楽しい。
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