2008年2月22日金曜日
藤沢周平を読む 続き
藤沢周平を読む。 用心棒ー日月抄、たそがれ清兵衛他、橋ものがたり。 用心棒シリーズの最初の巻。二巻目以降とはことなり、背景に赤穂事件があり、おりんとの絡みはあるが、用心棒の物語として読める。佐知との出会いは、一巻の最後の物語で、まだその後の関係を示すようなものはないが、一巻の成功により二巻以降の縦軸として膨らんだのではと思う。 たそがれ清兵衛他の短編も、一癖ありながらも知られざる剣の達人の物語。その後で、橋ものがたりを読み、付録の娘の特別エッセイを読み、橋ものがたりごろから、用心棒シリーズ等のものがたりのコツをつかんだということか。橋ものがたりには、剣豪は登場しないが弱い男女の機微を織り込んだものがたり。さて次は何を読もうか。
2008年2月20日水曜日
2008年2月16日土曜日
山形のそば
日本酒学校の懇親会で山形の酒を堪能し、八期の同期生とそばの話しに。 酒好きの共通点としていずれもそばも大好き。そばを打つ人の割合も多い。 毎月、第四日曜日に一枚、700円で打つ人まで。 その話題のなかで、伊勢そばがお勧めの店ということで行くことを薦められた。 太さはばらばら、かき揚の硬いこと、それでも一番のそばとのことで、翌日ナビを頼りに訪問。街中から外れた、場所に伊勢そばはあった。 流行っている証拠に50㍍先に20台近くは停めれそうな駐車場もある。店は普通のそばやだが、店の中は座敷にテーブル二つと、土間にひとつ、ほかに奥の部屋と、二階にも席があり二階に向かう。 そこは大きな部屋で、テーブルが10近く、つめれば数十人は座れるスペースに先客は一人。もりと名物のかき揚を頼む。しばらくしてどんぶりに盛られたそばと、見た目には普通のかき揚と、おわんのそばつゆ、青菜の小皿が。 薬味はテーブルの上の唐辛子とわさびだけ。 そばは太目のそばで、のど越しといううより噛み応えが売りの様子。つゆはかつをと煮干だしのちょっと薄めだが、太目のそばにはちょうどよい。確かに普通のそば好きでは評価が分かれるところだが、そばのうまみはしっかりしており、流行る理由がしっかりしている。 かき揚はうわさどおりの硬いかき揚で、そばつゆにつけながら食べると、これは普通のかき揚。種物がない蕎麦屋のアクセントのひとつ。 もりとかき揚で、750円で、満足と満腹感で小雪の中、店を後に。
2008年2月4日月曜日
「母べえ」を見た
「母べえ」を見た。 山田洋二監督、吉永小百合さん主演の映画で戦前から戦後への激動の時代の片隅で時代の歪にもてあそばれた小さな家族の物語。 久しぶりに吉永小百合さんがスクリーンの中に溶け込んでおりなかなか良い映画だ。 脇役が良い。特に檀れいさん、「武士の一分」では役柄から控えめだったがそれでも光っていたが、「母べえ」では登場する場面も多く、一杯光っていた(最近のTVコマーシャルと同じように)。吉永小百合さんが主役でなく、普通の女優がやっていたら主役を食ってしまうほど。それもそのはず、宝塚星組の娘役のトップスターだったのだから。ラストシーンの吉永小百合さんのベッド上のシーンって「愛と死を見つめて」以来かも。 ただ今回の特殊メーキャップはいただけない。アップは不要だった。
映画の舞台になった時代については、いろいろな見方があるだろうけど、どの時代にも見られるその時代の一握りの権力者と権力者から見て、不都合な存在と、権力者に操られる犠牲者(権力者側と非権力者側双方の)の力学に起因する現象ではと思う。
登録:
投稿 (Atom)