「カラマーゾフの兄弟 V4」、「森と湖のまつり」、「フィッシュストーリー」、「陽気なギャングが地球を回す」、「秘密」を読んだ。「カラマーゾフの兄弟」は残すところ、Vol5だけだが、図書館の予約済み冊数が、10冊のために新たな予約が出来ない。「森と湖のまつり」は、「挽歌」を読んで、久しぶりに読みたくなったもの。 最初に読んだのは、10代か、10代を過ぎてそれほど離れていないころ。覚えていることは登場人物のうっすらとした印象と、塘路湖の祭りだけだったが、改めて読み直して、新しい印象を得た。登場人物は、姓名を与えられているのは、佐伯雪子、風森一太郎、みつ、のみで、姓のみが、池博士、山城、名前だけが、鶴子、屋号だけが、福島屋、ノトロ館のおやじという。鶴子、みつは、魅力的なピリカメノコとして描かれているが、シャモの主人公、佐伯雪子は若いというだけで、どんなに魅力的かということは描かれていない。中で、「挽歌」の一シーンが借景されているところを発見。一寸、にんまり。作者の武田泰淳は、百合子さんという魅力的な奥さんがいることで知られているが、鶴子は百合子さんがもでるなのかな、そして池博士は作者自身かなと思う。 武田泰淳がこの本を書いた背景について、「『森と湖のまつり』をめぐって/(武田泰淳とビッキらアイヌの人たち)」を読んでみたいと思うが、図書館の予約リスト10冊が、新たな予約を受け付けてくれない。
そこで、家にある、伊坂幸太郎、「フィッシュストーリ」、「陽気なギャングが地球を回す」、東野東吾「秘密」を読んだ。
伊坂幸太郎の二冊は、読み心地の良い伊坂ワールドの二冊だ。「秘密」も一気に読んだが、読後感はあまり居心地の良いものとはいえない。昔、北村薫の「スキップ」を読んだときは、残酷な物語と思ったが、「秘密」は哀しい物語と思ったし、同じ状況には陥りたくないと思った。
2010年1月26日火曜日
2010年1月13日水曜日
バターロールパンを焼いた
成人の日にバターロールパンを焼いた。 前日に、パン焼き器でクレーム・オ・ショコラを作ったのだが、パン焼き器の一回に焼ける量が250㌘と少なかったので、バターロールパンは、500㌘の強力粉をつかい、手で捏ね、テーブルの上で、伸ばし、オーブンの発酵機能を使い、一時発酵、成形、二次発酵の前の、ベンチタイムが抜けてしまったが、なんとか成形し、二次発酵へ。その後、オーブンで焼き、一時過ぎに完成。パン屋で買うバターロールパンは、パンの外側が柔らかいが、今回のは少し、固めだが焼きたてのため満足な味。成形が今一だったので、写真はないが、おいしいコーヒーと併せて、定番のメニューになるかも。
2010年1月7日木曜日
山本文緒「アカペラ」を読んだ。
山本文緒「アカペラ」を読んだ。 これで、2010年初の三冊は全てカタカナのタイトルになった。「アカペラ」、「エッチユード」、「ネロリ」の三篇が入っている比較的新しい本だ。今年の三冊の中では、「アカペラ」が良いが、複雑な家族の展望が見えないストーリは好きなものではない。124回の直木賞を受賞したときの選考委員の評価がかなり高かったので、是非、「プラナリア」を読んでみたいと思い、図書館に予約を入れたら、すでに予約済みの本が九冊、二冊貸し出しずみということで、予約できず。ちなみに、作者は女性である。
2010年1月5日火曜日
2010最初の本を読む
2010最初の本を読んだ。 「トーキョー・プリズン」(柳広司)、「ポジ・スパイラル」(服部真澄)。「トーキョー・プリズン」は面白いと言う人もいるが、舞台、登場人物、謎解きと、オタクッポイマニアックなものを感じてしまい、!? 「ポジ・スパイラル」は斜め読みになったが、初期の作品のイメージからすると、服部真澄版”水戸黄門”のような印象だった。それくらい、時代は水戸黄門が求まられ続けているということか。
2010年1月1日金曜日
挽歌を読んだ
暮れに原田康子さんの「挽歌」を読んだ。 きっかけは、原田康子さんの訃報に接したこと。「挽歌」を知ったのは、昔、武田泰淳の「森と湖のまつり」を読んだころに、同じ北海道の釧路近辺を舞台にした作品として、一度読んでみたいと思っていたことが背景にある。1950年代という時代背景からか、当時ベストセラーになり、何度も映画化TV化された作品であるが、兵頭玲子の、「ムッシュはコキュ・・・」というせりふや、立ち居振る舞いを含めて、共感できる状況があまりなかったのかな、個人的には桂木婦人の章があったら別の見方も出来たのかなと、それとも還暦二年を経て、確実に年取ったのかな。
もう一度、「森と湖のまつり」を読みたくなった。
もう一度、「森と湖のまつり」を読みたくなった。
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