2010年5月25日火曜日
最近読んだ本
最近読んだ本。 「寛永主従記」、「小太郎の左腕」、「中国女工哀史」、「まほろ駅前番外地」、「灰色の午後」、「あにいもうと」、「風たちぬ」、「6teen」。 間に、邪馬台国から古墳時代の解説書を幾つか。「寛永主従記」は新聞の書評で昭和20年代の田宮虎彦の作品で、ようやく出版されたもの。 内容は、会津藩二代目、加藤時代のお家騒動に基づく話で、会津藩では蒲生家と松平(保科)家が知られているが、加藤家は知られていない。この物語は、その背景を描いている。「小太郎の左腕」は戦国時代の架空の物語だが、やはり主従関係を縦糸に御家騒動をアクセントにしている。この作家、和田竜はまだ若い作家、これからが楽しみ。「中国女工哀史」も新聞の書評で知った本。父親が中国文化大革命のときに、米国に行った二世、が発展途上の都会で働く、農村出身の女性に焦点を当てて書いた、ノンフィクションもの。中国の発展の一断面。「灰色の午後」は寂聴さんの機縁曼荼羅から佐多稲子の逸話から。最初の感想が文章の力強さ(内容ではなく)。「灰色の午後」は昭和文学全集第六巻、中に、室生犀星の「あにいもうと」、堀辰雄の「風たちぬ」をよんだ。 「あにいもうと」ってこんな話だったのと、根拠のない先入観からはびっくりの内容。石田衣良「6teen」は、日本版の「17歳の肖像」か、ただし作者は既に・・・
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